Vol.28 今年の夏は陀羅尼助丸|泉州統合クリニック|高石市 漢方内科・婦人科・心療内科・精神科・内科・専門外来(ヨガ・食養生・鍼灸・アーユルヴェーダ)

院長ブログ

Vol.28 今年の夏は陀羅尼助丸

2022年08月04日

今年の夏の特徴

今年の夏はまた格別に暑い。申し訳程度の梅雨の後から熱波。熱波の後は洪水ととにかく気候が荒っぽい。冷房が苦手で夜に切りたいが、冷房を切ったらきったで今度は暑すぎて寝苦しい。この熱と湿気がじわじわと胃を痛めつけます。あなたの食欲は大丈夫ですか?既に食欲落ちてるけど、何か食べないとバテると思って無理に食べてるようなことありませんか?そもそも一体全体、体の中に何が起きてるのでしょうか。

 

熱邪

夏の暑さが強くて体に影響を及ぼす時、それを「暑邪」と言います。一方、暑さ、湿気などが体にこもって鬱熱して身心に影響が出るのを「熱邪」と表現します。今年は梅雨明けからの暑さとその後の雨の湿気が身体深くに篭ったことから「熱邪」となって胃腸の動きを落としているのでいつもの夏バテとは質が異なります。

 

清暑益気湯?or陀羅尼助丸?

夏バテの処方として有名なのが清暑益気湯で、今年は注文が多すぎて生産が追いつかないとか。清暑益気湯は「暑邪」の処方で、大量発汗によって乾いた身体を、潤して、気を補う処方なのですが、今年の夏は「熱邪」。補うよりまず、この熱を冷ますシンプルな処置が適しています。陀羅尼助の構成生薬はオウバク、ゲンノショウコと軽い清熱薬に健胃作用のある生姜科のウコンであるガジュツを配合したもので、今回のような熱波のときには良いのです。定番の清暑益気湯は、今年に関しては、かえって胃に重く感じられるひとが多いと思います。

 

奈良吉野の陀羅尼助丸

吉野の陀羅尼助。食欲が落ちて、動くとすぐに熱がこもって横になりたくなるような夏バテの人は陀羅尼助丸、役に立ちます。

 

代表的な陀羅尼助丸

https://daranisuke.co.jp/

一覧に戻る