Vol.14 なぜ冬に心が落ちるのか?|泉州統合クリニック|高石市 漢方内科・婦人科・心療内科・精神科・内科・専門外来(ヨガ・食養生・鍼灸・アーユルヴェーダ)

院長ブログ

Vol.14 なぜ冬に心が落ちるのか?

2022年01月31日

「身体の暖房費を節約しよう!」

 

一体、なんのこっちゃ?と思う人が多いと思いますが、これをお読みの皆さん、今年の冬はいつもより寒かったですか?それとも大丈夫でしたか?いつもの冬より寒いと思った方の中で、「なんかやる気がでない」、「希望が持てない」、と心が落ち込んでいる人いますか?逆に、今年の冬はそんなに寒さを感じなかったわ!と思っている人はどうでしょう?

 

最近、東電の電力不足が話題になったり、北欧にて渋滞にはまった電気自動車が暖房に電気を消費して動かなくなったりというニュースが流れましたが、これは人間にとっても同じ事です。ただ、寒いだけで、体温を維持するために身体はエネルギーを燃やして熱をつくらねばなりません。そう、寒い場所にいるだけで身心に使うはずのエネルギーを消費するのです。冷えて動きにくくなった身体は重く感じられ、パワー供給が減った心は思考力が鈍って眠くなります。当然、心は沈みがちになりますよね。そうです、それは当たり前のこと、うつ病ではないのです。

 

では、その解決方は?その答えは、社会の中にあります。電力会社はどうしましたか?節電を呼びかけ、他者から電力を融通してもらいましたね。そし更には原発の再稼働や火力発電所の稼働なんてことも囁かれましたね。これを身心に当てはめると、

 

節電=動かない、防寒をしっかりして寒さを防ぐ。

電力融通=外から熱を補う→足湯、肩や腰を温める

原発再稼働=消化力を高め、筋力を増やして発熱量を増やす

 

熊さんは、冬眠中は、動かず、体温を下げて節電モードで冬を乗り切ります。残念ながら人間は冬眠しませんので、エネルギー需要言えば、甚だ無駄が多い冬の過ごし方をします。冬の過ごし方の基本は、ジッと春を待つことなのですが、冬をそこそこ活動的に過ごすためには、発電力を上げる必要があります。発電所開発には時間がかかりますよね。同様に、消化力を上げる為には養生をしっかり意識することが重要ですし、筋力を上げるには身体に一定の負荷をかけ続ける必要があります。これを年間を通してやることで、冬にも活動できる状態になります。なお、冬は動かずとは書きましたが、冬眠を選ばなかった私達人間は、お昼まで寝ていてはダメです。朝はきちんと7時までには起きましょう。貝原益軒も寝過ぎは不養生と書いて居ますね。

 

間も無く、春を迎えますが、今年の冬、苦しんだ方は、来年の冬を目指して身心を整えましょうね。来年の冬にはきっともっと楽に過ごすことが出来るようになります。

 

 

 

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